動的配列①【2019年12月】動的配列関数とスピル挙動の導入

Excelが史上最大進化してしまったあああ

2018年9月にMicrosoftが「スピルと動的配列数式」の導入を発表してから、1年ちょっと経って、「結局、まだまだ導入されないのかな」と思っていたら、いつの間にかOffice365の月次アップデートで、2019年11月から「スピルと動的配列数式」の実装されていてたまげた!

「今までの努力どうしてくれるん?!」

「ころすきか!(例のグループの調子で)」

「最初からそうやって作っとけよ!」(これまでのつらい実務の走馬灯が流れる

とかありとあらゆる罵詈雑言が出てくるのは置いておいて、我々は新しいExcelの世界を再構築しなくてはならないのだ。

「世界は再構築される!」

今までの複雑なExcelの数式を、たった1つのセルにシンプルな数式を入れるだけで実現できるようになる。これから、この構築方法がExcel集計実務の世界を席巻していくことは間違い無い。今回の記事ではその概要を確認していこう。

【スピル挙動】と【動的配列関数】で何が変わるか?

今までは
「1セルに数式を書いてそれをオートフィルで広げて、表全体に数式を増やしてた」

けど、これからは、
「1セルに数式を書いただけで表全体を出力する」という、恐ろしい動きに進化した

結果的に、複雑な関数の技術が不要になり、
「新しい数式記述」のしかたをすれば、
シンプルな記述で高度な動きを実現できることになった。

「スピル」はSpill(あふれる、こぼれる)という意味。1セルにしか数式を書いていないのに、他のセル達に、計算結果が出力される。

動的配列関数「SORT関数」は、表全体を対象として扱い、並べ替え後の表全体を出力してくれる。

動的配列関数は「テーブル化」と相性が良く、より動的に対象の行、列数の変化を捉えられる。

「動的配列数式」「スピル」「動的配列関数」が使えるバージョンは?


【スピルと動的配列が現状可能なOfficeバージョンは?】

2019年12月5日段階では、 バージョン1910以降で可能であることが確認できたが 私が1つのOffice365Proplus月次更新ライセンスで5台のマシンに最新Officeをインストールしてみても2台しか対応しなかったため、抽選のような形でランダムに各機体に割当られるのではと推察 。

【いつ、みんなのExcelに実装されるか】

・私のExcelは、Office365ProPlusの月次更新設定という、企業用Excelでは最もスタンダードなもので、特に先取り設定のようなことはしていない。

・だから「月次更新」設定にしている人はすでに使えるかもしれない。「半期更新」設定であれば6ヶ月後かもしれない 。

ただ、個体差がありPCごとにランダムに、動的配列Excelに切り替わるのではと考えている。 というのも、同じライセンスで、 複数のPCにOfficeをインストールしたのだが、 あるPCは動的配列Excelになったのに対し、 あるPCは旧Excelのままで、何回、Office更新を掛けてもダメだったからだ。

もちろん、最初はWindows更新が追いついていないのかとWindows更新を疑ったが、Windows更新をしまくったPCも、旧Excelのままだった。 また、Officeのバージョン情報で判別することもできなかった。なぜなら完全に同じビルド番号のPC同士でも、 旧Excelと、動的配列Excelに分かれたからだ。

そして、私は、Office自体のアンインストールと再インストールを試したが、これもムダであった。 本日段階の私は、 2019年12月5日時点で、「動的配列Excel」に進化しているかは、MSのランダムなガチャであり、ライセンスごとですらなく、インストールする機種ごとに割り当てられるのではと考えている。

2020年初め頃から、多くのOffice365で「動的配列Excel」へと変化する可能性があるので、Excelラボでは「動的配列講座」を実施予定です。

まだ多くの機種が対応していませんので開催できませんが、開催時にご連絡するので、画面下部【メルマガ登録】をお願いします。(もちろん無料)です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Excelラボのメルマガ登録

いますぐメルマガ登録して、「Excelラボ」の毎月の講座日程や、新規講座の限定モニターの開催情報、Excel勉強会情報を直接メールで入手しましょう。