動的配列②【スピルと動的配列数式が世界のExcelを変えていく】

すごいのは「動的配列『関数』」だけじゃないよ。『全ての数式メカニズム』が変更されるんだよ。

前回の記事で下記のようにいろいろ紹介した。(語彙力
引き続き「スピル」が世界に及ぼすインパクトを考えていこう。

Excelが史上最大進化してしまったあああ 2018年9月にMicrosoftが「スピルと動的配列数式」の導入を発表して...

まずは下記の映像を見てほしい。(おわかりいただけただろうかの声で)

おわかりいただけただろうか。(二回目

「FILTER関数が追加」とか「UNIQUE関数が追加」といいう論点ではなく
数式のメカニズムが全て変わっているのがわかるだろうか。

上の例でSUMIFSがスピル挙動を起こしていることで「1セルに入力しただけなのにぃ、縦方向に一気に値が吐き出されたんですけどぉ(タピオカを飲みながら」となっている。

VLOOKUPもSUMIFSも何もかも、1セルに書けばスピルするから
ヤバいよヤバイよ。つまり

「オートフィルとかもういらないし、1セルに数式をうまいこと書けば、表全体のうち欲しいデータだけ吐き出される。」

あとは、

実務現場で誤った数式の書き方をしていると、今後やばいことになる。

実務現場では、「関数を誤った記述方法で書いちゃってる人」がいますよね?

今までのExcelはそういうのをエラーで返したりしてたんだけど、
これから、スピルが発動して誤った記述や指定が実際に値を返したりするようになるから、 きちんと正しく記述されていない過去の関数は、変に動いちゃってカオスな値を叩き出すようになるから注意ね。

なぜ心臓は、止まったか

Excelに詳しければ詳しい人ほど、「ほーーん・・・動的配列数式とかスピルとか言っても、どーせ、実装されないんやろ?今からそんなにガラッと変えるの危ないし無理やで!」と言って、おそらく高を括っていた。

高を括っていた頃の僕。(著者近影)

僕も無理だと思っていたけど、そういう変化を怖がらないところが最近のマイクロソフトなんだよなぁ。

その時、心臓が止まった。

あと、今まで「Excelって関数遅いだろ」とか言われてた状況が変わったってこと。
100万行×500列とかの実務的な取引データがあるとき
かの有名な「INDEX・MATCH」だと5億セルに数式が入ってたわけ。
(たぶん地獄の重さ)

でも、今後「スピル」を使えば、1セルにしか数式を書かなくて良いわけ。
(カルスギ~ ikkoの声で)

だからパラダイムシフトした。(ここは普通の声)
Excelという、多くの企業で使われる最も重要なソフトがここまで進化してしまったことのインパクトは大きく、

我々はやっぱり「2020年代」という新しい時代に突入していくのだ。

2020年初め頃から、多くのOffice365で「動的配列Excel」へと変化する可能性があるので、Excelラボでは「動的配列講座」を実施予定です。

まだ多くの機種が対応していませんので開催できませんが、開催時にご連絡するので、画面下部【メルマガ登録】をお願いします。(もちろん無料)です。

Excelラボのメルマガ登録

いますぐメルマガ登録して、「Excelラボ」の毎月の講座日程や、新規講座の限定モニターの開催情報、Excel勉強会情報を直接メールで入手しましょう。